■ トラネキサム酸ってなに?
「トラネキサム酸」と聞いて、「ああ、止血のやつね」と思った人、あなた正解!
もともとは手術やケガなどで血を止める目的で使われていた薬。でもこの子、実はシミ・くすみ・肝斑にも効くという美肌界のダークホースなんて言われてます。
■ どうして肌に効くの?
トラネキサム酸は「プラスミン」という物質の働きをブロックします。このプラスミン、肌の炎症を促したり、メラニンを増やす指令を出すヤツ。
つまり、トラネキサム酸は「メラニン作るな!炎症抑えろ!」っていうストッパー役なんですね。
その結果…
シミ・肝斑が薄くなる
炎症によるくすみ改善
肌がなんか明るく見える(気がする)

■ 医療現場ではどう使われてるの?
最近はSNSやらで良く見かけるようになって、皆さんも聞いたことあるよ!てのもありますが、もともとの主戦場はこっち。
止血(外科手術、月経過多)
扁桃炎や咽頭炎(喉の痛み止め)
口内炎のうがい薬(意外と知られてない)
ガチの薬です。もともと止血剤で「血ィ止めときますね〜」って働いてた薬がまさかの美白業界に転職してきたような感じです!
その能力、
・シミにバチコン!
・くすみにドスン!
・肝斑にズドン!
完全にシミ業界のスナイパー、美肌界のダークホースと言われる所以ですね!
もちろん医療用として処方されるときは保険が効きます。
■ 飲めばキレイになれる?デメリットは?
飲めばキレイになる…なんて甘くないのが現実。
効果が出るには数週間〜数ヶ月の継続が必要。そしてもちろんデメリットも。
•胃がムカムカすることがある
•血栓のリスクがゼロじゃない(止血作用があるため)
•肝斑以外のシミにはそこまで効かないことも
血栓なんて出来た日にゃ血流が悪くなるだけじゃなく、脳梗塞やら心筋梗塞で美肌どころの騒ぎじゃなくなりますからね笑
自己判断で長期使用するのは、ちょっと危険。
■ 処方してもらうといくらくらい?
皮膚科や美容皮膚科で処方してもらう場合…
初診料+薬代(3割負担)で約1,000〜2,000円前後/月 通院や予約の時間コストもあり
病院とか薬局て時間かかりますもんねー、いつも待たせてごめんなさいて気持ちで投薬してます笑
ただ、ちゃんと医師の判断で処方されるので安心感はピカイチ!
■ 市販でも買える?
実は買えます!
ドラッグストアや通販で「トラネキサム酸配合の美白内服薬(例:トランシーノ)」、「喉の痛みを抑える薬(例:ペラックT錠)」が市販されています。
医療用より含有量が少なめ だったり、継続しやすい(買いやすい)てのはありますが、必要な量とか考慮するとちょっとお高め(約2,000〜5,000円/月)て感じでしょうか。
市販薬と処方薬での詳細な比較は、長くなりそうなので、別の記事でしようと思います!
■ 結局どうすればいいの?
「肌をキレイにしたいけど、薬はちょっとこわい…」
そんなあなたに伝えたい!
•肝斑っぽいなら医師に相談して処方もあり!
•軽めのシミや予防なら市販薬でもOK
•でも、使う前に体調や持病との相談はマスト
ってところですかね!
■ 薬剤師的まとめ
トラネキサム酸は
「地味だけど効く」タイプの薬。
主張は控えめだけど、実力派。
気になる人は、まずは専門家に相談してみるといいかもです!